アーティスト側の言及の有無に関わらず、BURGER NUDS ぽい曲・アーティストのプレイリスト。Apple Music で見つかったものだけ。

そもそもデジタル配信されていないものも多いので、いくつか落としてます。どうしても入れたいのは米津玄師だけど、これもまだ配信されてない。(Spotify 版は配信されていないものが多すぎたので作ってません)

Apple Music


1. ヒツジツキ - 花とピストル (from “closet classic”, 2012)

2005 年結成。THE バーガーフォロワーとして一部で熱狂的に受け入れられた(その分アンチも生まれた)…らしい。ギターサウンドと歌詞世界はかなりバーガーの影響を感じる。アルバムを通してフォロワーとしての「バーガー度」がかなり高いが、この『closet classic』が最も接近しているだろうか。2017 年に解散。

2. LOWNAME - カナブン (from “goodbye, yellow”, 2007)

2007 年結成。これまた THE バーガーフォロワーの 1 つ。バンド名にバーガーのアルバム名を拝借していることからもわかるが、相当に好きらしい。歌詞もサウンドもしっかり"フォロワー”している。また、ART-SCHOOL と BUMP OF CHICKEN の影響も大きく、この 3 バンドの間の子という印象。2008 年に後述の「カフカ」へ改名。

3. butter butter - 偽傷 (from “Re:臍繰”, 2012)

2003 年結成。活動時期がギリギリ重なることから、直属のフォロワーとも言えるだろうか。1st ミニアルバム『ANCHOR』には『COLD BURN』をもじったであろう『冷熱』を収録。初期の方がバーガー度は高いが、キャリアを一貫してハードコア寄りギターロックを展開。歌唱法やネガティヴな歌詞から Syrup16g とバーガーの間の子と言われることも。2016 年解散。

4. tacica - アトリエ (from “jacaranda”, 2009)

2005 年結成。1st ミニアルバム『Human Orchestra』のロングセールで一気に全国に名前を轟かす。歌唱法や詩表現から BUMP OF CHICKEN フォロワーとして扱われることが多いが、初期作においてはストレートなロックも多く、とくにこの『アトリエ』はサウンド面も歌詞もバーガーとバンプの間の子という感触の曲。現在も活動中。

5. 限りなく透明な果実 - カンパネルラ (from “LILI&HAL”, 2015)

2011 年結成。2012 年にソロ時代の門田と対バンを果たし、「門田匡陽 with CalmCalm」名義時にはメンバーのフクシマアキラがサポートベーシストとして共演。『サナトリウム.end』発売時には門田からのコメントも。アレンジ、ギターの音色など楽曲全体から影響を感じるし、タイトルの「カンパネルラ」も宮沢賢治からの影響=門田との共通点を感じさせる(「サナトリウム」も、サナトリウム文学である「草の花」を連想させたり)。歌唱法はバーガーと同世代バンドの真空メロウ・今井三弦の影響もあるだろうか。現在も活動中。(ちなみに前身バンドは「世界-theworld-」というらしい。ジョジョだろうか…)

6. urema - 彼の魔法の国 (from “光の棺”, 2014)

2011 年結成。不規則な拍数やディストーション系の歪みの音は、バーガーというより初期エモ、特に Sunny Day Real Estate を感じさせるが、それはニアリイコールでバーガーと同じサウンドになるはずなのでここにあげてみた。(主に People In The Box を代表とする)バーガーフォロワーのさらにフォロワーという色合いも感じる。2017 年解散。

7. People In The Box - 水面上のアリア (from “Frog Queen”, 2007)

2003 年結成。この 1st アルバム発売時は、新星のバーガーフォロワーが現れたとまたごく一部で話題になっていた。本人がバーガーについて言及しているのは見たことがないし(情報求む)、このアルバム以外でバーガーっぽさ、あるいはポストハードコアっぽさを感じることは少ないが、こと『水面上のアリア』のサウンドと歌詞を読む限り、多少なりとも影響を受けていると思う。所属事務所が Vintage Rock 傘下の「Bauxite Music」というのも思わせぶり(?)(かつてバンプ・バーガー・Syrup16g・ハックルベリー・フィンの 4 組が「BAUXiTE」というタイトルで全国ツアーを行った)。現在も活動中。

8. カフカ - 理科室のカエルとハツカネズミに祈りを捧げる (from “Memento”, 2008)

前述の LOWNAME の改名後のバンド。引き続きこのアルバムまではバーガーを感じるギターロックサウンドが基調。この曲と『アナベル・リィ』は他のフォロワーと比較してもかなりのバーガー度を誇る(?)。2017 年には、再結成後バーガーと ART-SCHOOL との 3 マンという、背景を知っている人間からすると大変感動的なイベントが開催された。よかったねえ…。その後「KFK」へ改名、2019 年に解散。

9. 岸田教団 - ただ凛として (from “星空ロジック”, 2007)

2005 年から活動開始。高校生時代、バーガーナッズも結成前に出場した「TEENS’ MUSIC FESTIVAL」に同じく出場していたという経歴を持つ。2010 年にメジャーデビュー後も同人活動を続ける、同人音楽バンドの代表的存在。メジャーデビュー後こそ所謂「同人ロックバンド」的なサウンドになるが、東方アレンジを含めた初期作品は下北沢インディーロックの影響がかなり濃い。この曲のモチーフはゲーム「Fate/stay night」のキャラクター『遠坂凛』とのことだが、少なからず『火の凛』の影響があると思うので、バーガー × ノベルゲームロックと言える…多分。同作収録の『84』(こちらはゲーム「CROSS†CHANNEL」がモチーフ)といい、歌詞世界はかなりバーガー度が高い。というか、ゲームキャラクターをメインテーマにして曲を作るって確かに同人音楽の手法として一般的で、それを地で行ってたバーガーとバンプは普通に同人音楽だったという発見があった。「岸田教団&THE 明星ロケッツ」として現在も活動中。

10. Lyu:Lyu - Seeds (from “GLORIA QUALIA”, 2014)

2008 年結成。VOCALOID プロデューサー「ナノウ (ほえほえ P)」としても活動している(ボカロ P としての活動も 2008 年から)。主にサウンド面で下北沢インディーロックの影響を感じるが、この曲は特にバーガーやそのフォロワーの影が濃いように聴こえる。作中に宮沢賢治からの引用もある。門田のソロ活動である Poet-type.M も収録されている 2015 年発売の新星堂のコンピ「SD√SELDOM Vol.3」に、GLORIA QUALIA から『メシア』が収録されている(だいぶ暗い曲である)。2016 年に「CIVILIAN」へ改名。現在も活動中。

11. 笹川真生 - エイプリル (from “エイプリル”, 2020)

2012 年に「豆腐屋」名義でニコニコ動画にて活動開始、「なぎさ」名義を経て 2017 年には mao sasagawa/笹川真生名義へ改名。インタビューや MC などで BURGER NUDS、Syrup16g、ART-SCHOOL からの影響を公言している(『フカンショウ』『ジュウロクグラム』というタイトルの曲がある)。初期曲・ボーカロイド曲のサウンドは打ち込みメインでエレクトロニカの影響が大きいが、近作はバンドサウンドが増え、より前述の影響元となったバンドのサウンドに近づいている。この曲は 2018 年にボーカロイド曲として発表後、2020 年にバンドでリアレンジして発表されたもの。タイトルの『エイプリル』はワンマンライブのタイトルにもするほどのお気に入りらしい(自曲かバーガーの曲かはわからないが)。他曲で顔を出す Syrup16g や ART-SCHOOL に対するほどの明確なオマージュはないが、どこかバーガーを感じさせる世界観を持つ。現在も活動中。

12. colormal - 大きな怪獣 (from “merkmal”, 2018)

13. ラブリーサマーちゃん - ベッドルームの夢 (L.p. edit) (from “#ラブリーミュージック”, 2015)

14. aoni - BLUE (from “morning glory”, 2019)

15. The Cheserasera - 月と太陽の日々 (from “WHAT A WONDERFUL WORLD”, 2014)

16. おいしくるメロンパン - 透明造花 (from “透明造花”, 2020)

17. 斉藤壮馬 - memento (from “my blue vacation”, 2019)

18. Plastic Tree - 君はカナリヤ (from “インク”, 2012)

19. LUNKHEAD - 物思いに耽る庭 (“影と煙草と僕と青”, 2003)

20. BUMP OF CHICKEN - 太陽 (from “ユグドラシル”, 2004)