Charly Bliss - Guppy (Barsuk Records, 2017)

NY の 4 ピースガレージポップバンド。最初聴いた時また Weezer 直系フォロアーかあーって思ったのだけど、ちゃんと聴いてみると The Rentals 成分と That Dog.成分も多分に含まれてることが分かって、それから結構リピートしまっている。このボーカルもこういう系統にありそうでなかったメインストリーム寄りの可愛さとパンキッシュながなり声がミックスしてていい感じ。早くも 2nd アルバムどうなるのか気になる。

Smidley - Smidley (Triple Crown Records, 2017)

Foxing のフロントマン Conor Murphy さんによるソロプロジェクト1作目。レーベル的にもエモいのかと思いきや、終始へろへろボーカルの、ど真ん中ローファイ・インディでびっくり。メロが常に高すぎてファルセットになる → ヘロヘロする → しまいにはスクリーム気味になる、の流れが最高すぎる。それでいてリズム隊のほうは意外とタイトルだったりホーンが入ってたりするし、でもラフなギターがガリガリ入ったりとなんともアンバランスでハラハラする。すばらしい。

Various Artists - Opplett (Opplett, 2008)

ノルウェーの Opplett っていうレーベルのコンピ。新譜の先行シングルがめっちゃよかった Kommode も収録されている(#2)ということで知ったアルバムなんだけど、全体的に北欧を感じるしメロディーセンスとかテンションとかがすごく自分好みだった(#3 とか#4 とか最高)。これがあるからサブスクリプションはやめらんねえぜ。

ちなみに Kommode はノルウェーで一番いい(断言)フォークユニット Kings of Convenience の片割れ Eirik Glambek Bøe さんによるソロプロジェクト。もう片方のErlend Øyeはめちゃくちゃ好きだったので、何で Eirik さんのほう追ってこなかったのかと後悔した。8/18 に出るアルバムを心待ちにしよう。

The Drums - Abysmal Thoughts (Anti-, 2017)

Drums って 1st 出たときハイプだハイプだ言われてて避けてしまったところがあるので、今回騙された気持ちで(失礼)聴いてみてよかった、な一枚。もっとローファイで陰気なやつだと思ってたので、メジャーキー多めのギター/シンセポップでテンション上がった。そして上がったテンションのまますーっと聴けるちょうどいい長さと重さ。なんか評論家からはイマイチらしいけど、かなり良かった。

Fleet Foxes - Crack-Up (Nonesuch, 2017)

同世代のインディーフォークなバンドはシリアスを極めて別世界に行ったり、バンド自体やめてしまったりが多い気がするが、その中で大きく方向転換をせずに、しかしリリースを重ねるごとに深みを増してきたのがこの Fleet Foxes。リリースを重ねてきた Sub Pop/Bella Union から離れて、意外に思える Nonesuch からリリースされた今作は、大自然の中のような深淵さと人懐っこさとがほどよくブレンドされていて、聴き疲れしないのに感性をくすぐる音が鳴っている。1st が出た頃はそんなにハマらなかったんだけど、いまの自分にはすごくぴったりきて繰り返し聴いている。

Matthew Sweet - Tomorrow Forever (Self-release, 2017)

パワーポップの雄、6 年ぶり 12 作めにしてこの軽快さ。やっぱパワーポップって言ったらこの人だ。前作前々作は全体として印象に薄い気がしていたけど、今作は 1 曲目から聴き終わるまでずっと「マシュースイート聴いてる!」って実感のできる充実作。軽快なナンバーからディストーションの気持ちいいロックンロール、得意のしみじみしてしまうバラードまで、派手ではないけど高いクオリティで曲が並んでいた。ライブ観たい!!