# Low Season Combo - Colourful Invasion (2008)

先日スウェディッシュポップの話をしているときに教えていただいたアーティストの 2nd アルバム。ピアノエモ・ポップなやつって 2000 年代いくつか流行ったみたいだけど、どうも弱い。メロディが良いとほんと弱い。しかもタイトルも良い感じなの弱い。最近「ピアノエモといったら」の Mae が復活してるし、日本では HIATUS も頑張ってるし、そろそろ再流行が来るんじゃないかと思うんだがどうだろうか。

# The Genuine Fakes - Guns N’ Roses Saved My Life (2016)

教えてもらったアーティスト(2)。これまたタイトルがエモい。Wellingtons と Trampolines が好きで…みたいな話をしているときにこのバンドの話になり、帰って聴いてみて本当に大正解だった。そしてそのあとツイッターで Summercamp のフロントマン Tim Cullen のこれまた最高のソロアルバムが出ていることまで教えていただいて、しばらくパワーポップ思考になったのだった。ちなみに Genuine =偽りのないという意味なので、バンド名から既にまっすぐサウンドに凝ったタイトルをつけているようだ。

# Parallax Project - Perpetual Limbo (2005)

で、こっちもまっすぐパワーポップ Cherry Twister のメンバーが、解散後に結成したバンド。一曲目・一発目のギターからドラム、シンセ、ボーカル、そしてサビともう完全なる進行をするポップソングが並ぶお手本のようなアルバム。こういうバンド、本当に好きだけど売れてないんだろうな…。なんでだ…。

# Chris Rainbow - The Chris Rainbow Anthology 1974-1981 (2005)

先日 Mikiki Pit で DJ(多分小熊さん)が流していて知った、グラスゴー生まれのポップス職人 Chris Rainbow さん。Alan Persons Project や Camel に参加していたこともあるようで、このシンセ使い、ツインギター、コーラスワークとかはそのあたり好きならたまらないはず(自分)。あと Pilot、Todd Rundgren、もちろん The Beach Boys ファンも聴かねばならない凝り性アレンジ。メロディがいいのに飽き足らずに謎のドゥーワップコーナーとか変なピロピロ音入れちゃうのは Todd 的。ほんと残念な話で 2015 年に他界しており、お爺ちゃんになってどんな変態になるのかを観れなかったは悲しい。一つひとつアルバムをたどっていきたいと思う。

# The Matinée - Dancing On Your Grave (2017)

カナダ・ヴァンクーヴァー出身の 4 人組。Two Door Cinema Club とか The Killers とかそういう 2000 年代っぽい音だけど、カントリーの泥臭さこそが好きな音楽なんですという姿勢がいい。オルタナカントリーど真ん中とインディっぽいサウンドの混在がなんか葛藤みたいに見えて面白くきいた。他のアルバムもすこし聴いてみたけど、前の方がカントリー色が強いのかな。あんまり

# The Zebras - Siesta (2015)

これも先日教えていただいたアルバム。Jigsaw/Dead Funny という最強の布陣でリリースされた本作は、ジャケット通り熱海的なボンヤリ旅情な雰囲気に溢れている。オーストラリアはメルボルン出身フロントマン Jeremy Cole を中心に結成されたバンドは、2007 年の『Worry A Lot』以来 8 年ぶりにリリースをしたのんびり加減。レトロなシンセや楽器群もそんな雰囲気が出てるが、しかしメロディやアレンジはなかなか凝っていて、これこそインディポップだという風格もある。

# Tall Tall Trees - Freedays (2017)

Mike Savino にさんよるソロプロジェクト。アルバム制作前後から NY からアトランタの山奥に引っ越したらしく、音楽性も元のバンジョー弾き語り&バンドのスタイルから、ふんだんに楽器を使った上でポストプロダクションも凝らせた多彩な作品に変化している。フォーキーなサウンドとシンセの組み合わせがめちゃくちゃ上手くて、これ天国だな…なんて思ってると唐突にハードロックみたいなリフが出てきたりするから油断ならない。めちゃくちゃ面白い。そして普通にいつ聴いても良い。

# Bruno Pernadas - Those Who Throw Objects at the Crocodiles Will Be Asked to Retrieve Them (2016)

ポルトガルのマルチプレイヤーによるソロプロジェクト。ベースがジャズなのがはっきりわかるアレンジやタイム感だけど、ソフトロックマナーにも近い人懐っこいメロディと優しいミックスでとても聴きやすい。同時にリリースされた「Worst Summer Ever」の方は全曲ボーカルなしでビバップっぽく(浅知恵)思いっきりジャズなので、比べてみると面白い。ミックスもやっぱり昔のアルバムとは違う。

# Valerie Carter - Just a Stone’s Throw Away (1977)

3 月 3 日に亡くなったというニュースを聞く前にこのリストへ入れようと思っていて、ちょっと恐ろしかった Valerie Carter さん。一聴すればわかるけど、全曲メロディもアレンジも最強のデビューアルバム。参加アーティストも Jackson Browne, Linda Ronstadt, Tom Jans, Little Feat の Lowell George, EW&F の Maurice White と恐ろしい揃い方。当時は全然売れなかったらしく、フォークロック+ファンクなこのアレンジは、もしかしたら 77 年当時は古臭かったのかもしれない。遅まきながら、僕もこのアルバムを噛みしめてカーターさんのことを考えようと思う。


ところで、こうして半年くらい毎週更新してきたけど、やっぱり毎週やるのしんどいし、全然意味わかんないので今度から 2 週間に一回の更新にしようと思う。それでもっと文章を推敲して自分のライティング能力も高まるという一石二鳥を狙っていこう。というわけで次回更新は 3/20 の予定です。