# Pond - The Practice of Joy Before Death (1995)

オレゴン州のひねくれローファイバンドによる 2nd アルバム by SubPop。「Happy Cow Farm Family」のイントロでこのバンドの何が好きか、伝わる人には伝わるはず。Pavement 感は確かにあるけど、プラスでエモっぽい要素も入っているのがこのバンドのポイント(「Muddy’s Theme」とか)。サブポップ系オルタナ好き、ローファイ好き、エモ好きすべてに勧められるバンド。

# Audio Learning Center - Cope Park (2004)

で、Pond のベースとドラムがバンド解散後に組んだのがこれ(ボーカルは同じく SubPop の Sprinkler メンバー)。Sprinkler もハードコア寄りエモというバンドだからかわからないけど、Pond より更にエモサウンドになっている。ちょっとローファイファンにはイマイチかもしれないけど、今度は Mineral とか Penfold みたいな 90s ど真ん中エモなので等しく最高。こんなに真正面からエモで 04 年じゃあまり売れなかったのでは…という無駄な心配をしてしまったが、やっぱりというか、その年に解散となったのであった。

# Georgie James - Places (2007)

Q and Not U のドラマーである John Davis と SSW の Laura Burhenn 2 人によるバンドの唯一作。キレのあるギターリフとポップなメロディをハモる男女ボーカルって、そりゃあ良いに決まっている。もうポップすぎて Base Ball Bear とか好きな人にも薦めたい。良すぎる。

# 割礼 - ゆれつづける (2009)

こないだおすすめされた、バンド名からかなんとなく聴いてなかったバンド。煙いサイケ丸出しみたいなイメージをしていたから敬遠してたけど、かなり見通しのいい音をしたバンドだった。どのパートもシンプルな演奏をしてるけど、隠せないドラッグミュージックへの愛というか。「快人 20 面相」めちゃくちゃポップじゃないか。でも「素敵な季節」とかアコースティックなのになんでこんな歪んでるんだ…。最近 OGRE YOU ASSHOLE 聴いているからか、けっこうしっくりきた。

# Evergreen Dazed - Cloudbeams In Your Eye (1992)

UK のデュオ by Elefant Records。もうバンド名がFelt の名曲な時点で音が分かってしまうけど、ほんとうにそのままだし、Felt のトリビュートアルバムにも参加してるしで笑ってしまった。基本は女性ボーカルのアコースティックなアレンジなんだけど、今度のリストには一番 Evergreen Dazed してるインスト曲「CMFW」で。

# Chris Staples - Golden Age (2016)

シアトルの SSW。素朴なアレンジで、ほぼむき出しの演奏なので、隅々まで音を噛みしめてしまう。で、聴いていると歌声が身体の芯にずんずん染み込んできてしまう。ジャケットほど寒くなくて、むしろ暖炉にあたりながら寒い風景を眺めてるイメージがする。素晴らしすぎるな…。

# Shannon Wright - FlightSafety (1999)

Crowsdell の女性 Vo.Gt が、バンド解散後に発表したに弾き語り 1st ソロアルバム。オルタナインディなバンド時代からフォークっぽい要素も持っていたけど、エレキからアコギに持ち替えて叙情的なアレンジも相まってかなり感傷的に。それが愁いを帯びた声質にがっちりハマって最高。もうちょい掘り下げようこの人。

# Susana Raya - Wind Rose (2016)

スペイン出身の SSW。去年 Ted Gioia さんが挙げてて聴きそびれていたアルバム。あまり良く知らないけど、ジャズ界隈では色々な国で評価されてきているらしい。この流れでプレイリストに置いた通り、個人的にはジャズシンガーとしてというよりソフトロック SSW 的に聞いてしまうけど、つまり完全に好みの音。静謐なアコギの音と柔らかい歌声が見事なマッチ。

# Giorgio Tuma - In The Morning We’ll Meet (2010)

イタリアのチェンバーフォークポップな SSW による 3rd アルバム。このアルバム最初に聴いたとき、すべてが好きすぎて震えたのを覚えている。美しいハーモニーと人懐っこいメロディ、シンセの可愛いリフ・音色、アコギの暖かいコード、軽やかに盛り上げるホーンセクション、優しいドラムスの安定感…もう褒めても仕方ないので、とりあえず聞いてほしい。

で、その Tuma さんが今度デュオ編成で来日するというから、もう今から全アルバム聞き直して素晴らしさに打ちひしがれておかなければならない。

# Curly Giraffe - My Dear Friend: The Very Best of Curly Giraffe (2006)

イタリアが Giorgio Tuma なら、日本なら Curly Giraffe がいるということで Apple Music にあるベスト盤を。これももうう、高桑さん(ex.GREA3)らしさがはじける陽だまりソング。倖せ度が高まる音楽。ほんとにロッテンハッツ~ GREAT3 の人脈はソロもバンドも全て良い…恐ろしい…。

# Yasushi Yoshida - Heavenly Me Last Days (2016)

友人のツイッターで知る。大阪出身の…作曲家?ピアニスト?今までは weg や serph、Piana などのリリースがある noble からで、今作は新興のレーベルから発売。haruka nakamura や akira kosemura にも近い情景が浮かぶ叙情的な曲が納められている。夕焼けが似合う。こういう曲を書ける作曲家はほんとあこがれる…。