# Isan - Glass Bird Movement (2016)

イギリスのエレクトロニカなデュオ from Morr Music。IDM な質感だけど、繊細な音使いでアンビエントすぎずチャラすぎず、カラフルに変わっていく音をじっくり楽しめる。


# Gurr - In My Head (2016)

ベルリンの女の子 2 人によるファーストアルバム。レーベルの紹介文を読んで相当荒々しいローファイなのかなと思ったけど、キラキラギターとドタドタのドラムがチャーミングなガールズポップだった。Tullycraft とか Strawberry Story みたいな 90s インディポップの要素と 00s の Santigold みたいな系列のバンド感の融合が気持ちいい(例えが難しい)


# The Electriceels - 최고의 연애 The Best Date (2012)

友人の作ったはじめての K-Indieプレイリストで知る。韓国の 4 人組。シャムキャッツ、ミツメ、来来来チーム、花泥棒あたりと対バンしてほしい感じのギターポップで、Strokes に影響を受けてそうな歪ませ過ぎないツインギターが良い。2016 年作「Fluke」はさらに J-Rock っぽさ増量でこれまた良い感じ。


# Glenn Jones - Fleeting (2016)

Cul de Sac のリーダーギタリストによるソロ作。バンドもポストパンクながらアメリカのルーツミュージックに迫った作品が多いイメージだけど、このアルバムにはオーバーダブもなしで、アコギ(バンジョー)一本でとことん突き詰められた曲を納めている。とはいいつつ決して堅苦しいわけではなく、ブライトな音色とミドルテンポの軽快なリズムがジャケット通り月夜に似合うような、素敵なアルバムだった。トクマルシューゴの初期が好きなら絶対好きになると思う。


# Brian Fallon - Painkillers (2015)

活動休止中の The Gaslight Anthem のフロントマンによる 1st ソロアルバム。ソロでもがっちりバンドサウンドで、GA よりストレートなロックンロール&パワーポップナンバー。曲の良さはもはや説明するまでもない。プロデュースには Butch Walker がソングライティングから深く関わっているようで、その影響はありそう。GA をあまり聞いてないひとこそ入門として聴きやすいアルバムかも。


# Fossil Youth - A Glimpse of Self Joy (2016)

オクラホマのバンド。青春成分が多すぎないかっちりアレンジなエモで、安心して聴けるなーと気を抜いているとドラマチックな展開でグッと心をつかまれていたりする。最近の Jimmy Eat World が好きならぜひ。


# Yumi Zouma - Yoncalla (2016)

ニュージーランド発のバンドの 1st フル。ベストで挙げている人をみて、聴き忘れていたのに気づいた。EP の時点でセンスが垣間見えていたけど、アルバムでも統一感のある練りこまれたアレンジにため息。80s っぽさもあるけど、音色かミックスか、レトロすぎない塩梅が上手い。メロディもとにかくいい。「Haji Awali」とか、Radio Dept.ファンも Prefab Sprout ファンも大好きなのでは(自分)。これはベスト入るアルバムだ…。


# Saintseneca - The Mallwalker (2016)

オハイオの Zac Little 氏によるフォークロックなバンド。リリースは信頼の Anti-から。Wilco フォロアーとか言われているようだけど、もっと人懐っこくて傍に置いておきたい愛らしさ。何言っているんだと自分でも思うけど、そういうバンドなんだ…。


# Finnegan Shanahan & Contemporaneous - The Two Halves (2016)

これもベストに挙げている人が何人かいた。Mikiki の Next for Classic という特集でも挙がっていたアーティストだけど、いまさら聞き直して反省。良すぎる。ベースはフォークっぽいけど、室内楽編成の管弦隊の繊細なアレンジと、ミニマルなピアノ、最近の R&B の流れも汲んだ表現豊かなドラム、要所に入れられるシンセ、アンビエントなギターなどなど、どの瞬間を切り取っても選び抜かれたアレンジで、バリエーション豊かなのにアルバムで統一感もあってすごい。


# Derrick Hodge - The Second (2016)

ロバート・グラスパー・エクスペリメントのメンバーである、マルチプレイヤー Derrick Hodge によるソロ作。Maxwell の新作にも参加していたようだ。ほとんどの楽器を自演して多重録音しているらしい。変態だ。Blue Note からのリリースで、Jazz に分類されるから敬遠しちゃうけど、1 曲単位でしっかり展開のある構成とか、シンセドラムの導入とか、ミックスの感じも普通にロックファンが聴けるアルバムだった。ジャズではあるけど。このあいだ挙げた Jeff Parker とか、その辺の垣根をあまり気にしない人が最近多いのかもしれない。