# Jank - Awkward Pop Songs (2016)

from Ian Cohen List. ベースはエモかな。タイトル通り、音もジャンルもぐちゃぐちゃだけど、ひたすらポップな曲が詰まっているアルバム。「Caitlyn」ってタイトルずるい。


# Jeff Rosenstock - Worry. (2016)

from Ian Cohen List. スカコアやハードコアなんかをやっていた Jeff さんによるソロアルバム。ライブハウスでのシンガロングが聞こえてきそうな曲ばかりで、心が熱くなるのを止められない。先日来日していたらしい。けっこう日本が好きなのか、銀杏 BOYZ「あいどんわなだい」を熱狂アレンジして本国でも演奏しているらしく、Youtube には(アメリカでの?)ライブで日本語話者がいないだろうに全員がシンガロングしている最高の動画が上がっていて好感度が高い(正直本家より好き)。


# Kurt Baker Combo - In Orbit (2016)

パワーポップ職人 Kurt さんの新アルバム(&新名義?)。かっちりきめたアレンジで甘々メロディが冴える。どんな時でもゴキゲンになれるアルバム。


# The Late Show - Portable Pop (1980)

プリガミさんという、もう取り上げた音楽は全部最高な人が最近取り上げていた NY のバンド。オリジナルはパワーポッパーのうちで高価の取引をされていたようだが、最近再発されてデジタル版も配信されているらしい。ビートルズ成分特盛のコーラスロックンロールで、Poptopia や Yellow Pills などパワポコンピに入れておいてほしかった最高さ。


# chelmico - chelmico (2016)

おんなのこ二人のラップユニット。女の子ラップというとリリスクや泉まくら、DAOKO あたりを思い出すけど、そのあたりとはまたちょっと違う毛色。前にあげたアーティストに近い日常的な世界観ながら、かなりしっかり韻を踏んで、ボイシングもウィスパーが流行る中でパーカッシブ。かっこいい。ガチガチの本格派でもアイドル路線でもないのが意外とハマった。


# The Forms - Derealization (2011)

ハードコア&マスロックな精神をもちつつ、ミニマルやアンビエント、アコースティック要素を入れて、かつポップ…そんな針の穴に通すようなツボを突いてくるバンド。マイナスポイントが見つからない。新作だしてくれ…。


# Trashcan Sinatras - Wild Pendulum (2016)

エヴァーグリーンという単語で一番最初に思いつくバンドの新作。さみしい気持ちになったときに聞くと、どうしようもなく暖かくなってしまう曲ばかり。これを聞いたら日常が Best Days on Earth。


# 南波志帆 - ドラマチック e.p. (2016)

南波志帆はもうひたすらいい曲ばかり持ってこれる恐ろしいアーティストだけど、今回もいい曲ばかり。正直作曲陣はそのアーティスト名義で出されてもあんまり興味ないひともいるけど、南波ボイスでまとめられると聞いちゃう謎。


# 坂本美雨 with CANTUS - Sing with me II (2016)

前作 EP から引き続き haruka nakamura プロデュースのコラボ作。今回もカバーを中心に普遍性の高いメロディーを、可能な限りシンプルなアレンジで収録している。もう、美しい瞬間ばかりで打ちのめされる。坂本美雨の透明度の高い声と、CANTUS の光を音にしたようなコーラス、それをそっと支えるだけのアレンジが彫刻のようで…。1 曲めの「The Water is Wide」がすごく好きな曲なので、それも嬉しかった。


# Sonicbrat - Stranger to My Room (2013)

その haruka nakamura もリリースしているシンガポールの KITCHEN.LABEL からのアーティスト。これまたなんで、静けさを音を出すことで表現できるのか…みたいなアルバム。通しで聞くと、宮崎駿の映画を見た後のような気分になる。こんどクリスマスに来日ライブがあるらしいが、一人で行ったらセツな死しそう。今年新作も出している。


# Gold Panda - Good Luck and Do Your Best (2016)

今年の来日ライブに行った方から最高だよ!と教えてもらったエレクトロニカなアーティスト。Bloc Party や Simian Mobile Disco などのリミックスもし、かなりの日本好きらしい。…という前情報だけど、ほんとそのあたりの要素が感じられて面白い。IDM、とくに Bibio や BOC、Telefon Tel Aviv あたりを連想するけど、ちょこちょこ異物感や異国感があって、「フォロアー」という一筋縄ではいかない。脳内アイデアをくすぐられる音楽。