ASKA に逮捕状出たのが辛すぎて。



# DNCE - DNCE (2016)

元 Jonas Brothers の Joe Jonas によるバンド。テイラースウィフトとつきあっただとか全米 9 位を取っただとか、メインストリームすぎてちょっと敬遠してたけど、意外とニューレイブとかエレクトロ系のロックっぽいアレンジで、Xfactor 系とかよりよっぽど聴きやすい。ナルシスティックなボーカルも曲に合っていてかっこいい。


# MUSEMENT - Musement Fair (2016)

Controversial Spark、ex. カーネーションの矢部浩志によるユニット。やんべさんといえば「月の足跡が枯れた麦に沈み」や「未来の恋人たち」などカーネーションでもいくつも名曲を書いてきているが、このプロジェクトでもそのメロディセンスは衰えていない。むしろ編成とボーカルが自由になったぶんシンセポップでやりたい放題というかんじ。安藤裕子が参加した楽曲もいい。


# Jeff Parker - The New Breed (2016)

Tortoise のギタリストによるソロ。ジャズのアプローチなんだけど、ヒップホップっぽいダルいドラムと気の抜けたシンセやベースとの組み合わせが謎に合う。


# Lawrence Arabia - Absolute Truth (2016)

今度来日するらしい。ニュージーランドの James Milne さんによるユニット。Nz といえばなレーベル Flying Nun から出した最新作は、60 年代ポップスなストリングス&バンドアレンジで、ミックスもだいぶそのころに合わせたこだわり仕様。Burt Bacharach、Jimmy Webb、Randy Newman あたり、もしくは Roger Nichols あたりだろうか。そのころのアーティストといわれてもわからないし、クオリティも負けてない。


# the band apart (naked) - 1 (2016)

アコースティックアレンジアルバム。ほぼアレンジを変えず楽曲だけ変えた「(Acoustic)」とアレンジにも手を入れた「2」という接尾がついた楽曲が収録されているが、元の楽曲がテンションコード多めなので、どっちのアコースティックアレンジも彩り豊かなままで爽やかになっている。予想通りいい。が、予想通りすぎてニコニコ動画で演奏がめちゃくちゃうまいひとが演奏してみた動画を作った、みたいな感じもあるのがなんとも。


# the band apart - Daniels e.p. 2 (2016)

で、こっちはエレキで新曲でも Mock Orange とのスプリットな EP。じつは久しぶりな英詞がかっこいいし、日本語詞になってからの魅力も融合されてやっぱ昔よりよくなってる。いいバンドだ。MO サイドも荒さがちょうどいい。


# Horton Tennis Club - Big Box of Chocolates (2016)

また Heavenly Records のバンドだ。すごいな。リバプール出身の 4 人組による 2nd アルバム。ローファイでパンクなんだけど、キラキラ光る部分が垣間見えるのが良い。


# Sloan - Kids Come Back Again at Christmas (2016)

ご存知カナダの至宝 Sloan によるクリスマスシングル。鈴やらウインドチャイムやら完全にクリスマスアレンジな楽曲に、切なさガッツリのメロディと歌詞がのっててもう。ケンタッキーあたりの CM ソングにしよう。


# The Camerawalls - Pocket Guide to the Otherworld (2008)

フィリピンの Crementine 氏によるユニット。臆面もなく Smiths の影響を出しているけど、それに見合うソングライティングなので問題なし。このほかにも Orange and Lemons や Dragonfly Collector という名義でもリリースしているらしい(後者は去年アルバムを出している現役ユニット)。どれもまたネオアコ感あるネーミングでニヤニヤする。フィリピンは情報あつめづらいけどまだまだ知らない良いバンドがいそうで気になる。


# Oohyo - Youth (2016)

韓国生まれロンドン在住の宅録女子なウヒョさんの新曲。どうも韓国はバキバキポップスのイメージしかないけど、最近は結構インディも市民権を得ているらしく、そのバキバキ系の SUPER JUNIOR や f(x)のメンバーもフェイヴァリットに彼女を挙げているらしい。透明感のあるボーカルと空気感がすばらしいアレンジがマッチしている。1st アルバムもかわいらしいシンセが入っているフォークポップというかんじでなかなか良い。このあいだ来日したイ・ランもヒョゴも試聴したらよかったし、韓国も詳しい人に教えて欲しい国。


# Robert Schumann - Carnaval (1835)

先日ついに 10 年ぶりの新刊が出た飛浩隆は、作品中に音楽が度々モチーフとして取り上げられることで(一部で)有名。ときにノイズや無名の音楽が取り上げられることもあるけど、新刊に収録された短編で取り上げられたのはシューマンだった。正直トロイメライくらいしか知らなかったけど、小説の描写と合わせて聞いていたらすごく良かった。オケよりピアノ曲のほうが好きなのかもしれない。