僕は色々なソースから新たな音楽を探しているけど、結局はゴッチ、くるり両名、徳永憲の紹介する音楽だけ追ってれば十分流行りとディープなとこ両方の音楽をカバーできる気がしてきた。


# Darwin Deez - Double Down (2015)

ゴッチのツイートで知った、ニューヨーク出身の Darwin Smith さんのソロプロジェクト。DIIV のメンバーと交流があったりするらしい。ギターのじゃっきりリードが気持ちいい。シンプルだけどアレンジを成り立たせるうえで必要な音の量は含まれている感じが、すごくちょうどいい。


# Snailhouse - The Opposite Is Also True (2001)

カナダの Michael Feuerstack さんによるスロウコアなプロジェクト。歌心シンガーソングライター。これは DOIMOI の杉山氏の恐ろしい物量の音楽日記サイトで知った。アルバムは 2 枚組になっていて、同じ曲をディスク 1 と 2 別アレンジで録音してあるという変わったもの。特に Julie Doiron とのコラボ曲がすばらしくて、他のアルバムも聴きたくなった。寒いとこういうのいいよなあ。


# Stereolab - Fab Four Suture (2006)

これは OGRE YOU ASSHOLE の ust で Dr 勝浦さんが流していた。OYA のメンバーも言っていたが、一度昔に聴いたイメージよりロックでガッツがある感じがして、改めてかっこいいバンドだと思った。


# OGRE YOU ASSHOLE - ハンドルを放す前に (2016)

で、OYA の新譜。このバンドはわりと 1st ~ 3rd と 4th ~ 6th ではっきり音楽性が変わっているんだけど、そうなるとこの 7th からまた新たな「期」が始まったのだろうか。確かに 6th からのサイケな歌やギターや、ミニマルなリズムや構成といった音楽的要素はそのまま引き継いでいるけど、さらに一歩どこかへ行ってしまった感じがするので、確かにそうなのかもしれない。なんだろう、より誰も求めていない音楽にしてしまったというか。でもそれを音楽好きが聞いたら、この手があったか、って感じてしまうというか。その意味では、坂本慎太郎はかなり近い存在だと思う。


# Birds Of California - One and Only (2013)

そういえば最近 Jigsaw Records の新譜とか気にしてなかったな、と思ったら良いバンドが。この荒い歪みのコードとポップなメロディを求めてこのレーベルの新譜を探しにきたんだ!


# イツキライカ - Kind of Blue (2016)

Owen や Braid、+/-、Her Space Holiday などの国内版を出しつつ、そのあたりと近い邦楽アーティストのリリースもしている& records から。今年一押アーティストらしい。スーパーノアというバンドのフロントマン・井戸さんのソロ1作目。チェンバーロックな色合いを出しつつ、日本人らしいポップセンスを出していて、聴いていて気持ちいい。


# Los Campesinos! - Sick Scenes (2017)

ロスキャン 4 年ぶりの新作(来年リリース)。最近はすこし落ち着いてサッド面を出した曲が多かったイメージだけど、ここにきてハイテンションぐいぐいサビメロ復活。最高だった。期待してリリース待とう。


# 古舘佑太郎 - BETTER (2016)

The SALOVERS のフロントマン古館氏によるソロ 2 作目・初フルアルバム。ライブでは錚々たるメンツがサポートしたこともあるようだが、今作は AL/andymori の藤原寛、サポートを多く担当している加藤綾太の 2 名+古館だけで演奏をしている。バンド休止から実は 1 年半ほどしか経っていないんだけど、バンドの持っていた衝動と切なさをソロアーティストとして変換して出してきていて、才能人だなと思った。というか個人的にはこういうアレンジのほうが合っているアーティストだと思ってる。


# チッツ - 出番のないひと (2016)

最初に聴いたとき、80 年代の所謂「インディーズ」バンドの再発かなにかかと思ったが、普通に現役バンドの今年の新作でびっくりした。おかしみのあるリフだったり、昭和っぽさの溢れるメロディセンス、色々ふざけ切った態度、なによりこの音は完全にナゴム~ニューウェーブ世代(初期ヒカシュー・P-MODEL)のそれで、なんて恐ろしいリバイバルなんだと思った。しかも曲がいい。声もいい。これが関西の今のシーンなの・・・?ヤバいシーンだ。


# Scooterbabe - The Sorrow You’ve Been Toting Around (2016)

また Jigsaw Records で〆。前作はイマイチ曲の完成度がなあ…と思ってたけど、2 作目でがっつり切なさと盛り上がりを入れた曲をガンガン入れてきて、やっぱこのレーベル最高だと思った。