Apple Music プレイリスト (09/19 版)


# inc. no world - As Light as Light (2016)

元は"Teen inc.“だった"inc."が、アルバム「no world」リリース後に"inc. no world"へ改名…したのけど、毎回名前だけで音楽性もメンバーも特に変わっていない、LA 出身の Aged 兄弟(変わった Surname だ)のユニット。1st リリース時には Miguel や Frank Ocean を並べて評価されていたらしい。一貫して冷たい質感だけど、R&B のビート感やポップさも持っている、という感じで、リヴァーブ効きすぎロックが好きな人は反応しちゃう音像なんじゃないかと思う。ちょっと引っかかる和音や音色の使い方が上手くて、聴き返したくなる。

# Quentin Sirjacq - Far Islands and Near Places (2016)

クエンティン・サージャックと読む。フランス人のピアニスト。schole という、Akira Kosemura が共同主催をしているレーベルからの作品。schole からの作品はどれも、日常に淡い絵の具を重ね塗りするような音楽というか…なんというか、haruka nakamura の初期作をリリースしていたといえば伝わる人には伝わるだろうか。このアルバムも、集中して聴いたりほかのことを考えたり、色々な聴き方ができる、日常に寄り添った音楽が詰まっている。

# Bacanal Intruder - Dial Forever (2016)

スペインの Luis Solis さんによるフォークトロニカなユニット。アルバムとしては 4 枚目だろうか。一曲ずつ結構アレンジの方向が違っていて、毎日録りだめた音の日記という感じがして、友達に宅録を聞かせてもらっているようで楽しいアルバム。PC ゲーム「Minecraft」や「Knytt」「Terraria」とかのサントラが好きな人はこういうの好きだと思う。逆も然り。

# Stove - Is a Toad in the Rain (2016)

コネチカット出身の Steve Hartlett さんによるユニット。えー、聞いた事ある曲調ですが、好きだからいくらでもこういうバンド見つけてきます。ちなみに、もともとOvlovというバンドをやっていたらしいけど、そっちはディストーションが気持ちいいインディポップなバンドです。これももちろん、聞いた事ある曲調です。正直、Ovlov のほうが Yuck/Fanzine/Donovan Wolfington 大好きっ子としては気になってる。どちらもおすすめ。最高。

# King Creosote - Astronaut Meets Appleman (2016)

スコットランドの Kenny Anderson さんによるソロユニット。全然知らなかったし、リリースが多すぎて正直よくわからないが、この 1 曲目を聞いただけで引き込まれた。カントリーっぽいリズムにストリングスとシンセが少し。完成度高すぎるけど全く聞きづらくない。Jon Hopkins とのコラボ作がマーキュリー・プライズにノミネートされたこともあるらしいというので聞いてみたが、これがまた素晴らしく…。フォークを基調としつつ環境音や電子音の入れ方が絶妙。

# John Cunningham - Fell (2016)

これまた、多分人気のある人なんだろうけど初めて聞いた。リヴァプール出身のシンガーソングライター。14 年ぶりの新作ということでその辺のクラスタの方々で盛り上がっているらしい。もうとにかくメロディとハーモニーが良すぎてため息が。ライブで聞いたらたぶん開始 5 分で号泣だ。

# Ratboys & Dowsing - Split EP (2016)

両方 Topshelf 周辺でシカゴ出身でエモ&パワーポップで、という出るべくして出たスプリット版。Dowsing サイドもいいけど、Ratboys サイドが良すぎたので「Not Again」をプレイリストに。いいバンドだ。

https://www.youtube.com/watch?v=8bO7bH835zA

# Preoccupations - Preoccupations (2016)

カナダのバンド。Viet Cong というあまりにもなバンド名から改名して 1 作目、つまりキャリア 2 作目のアルバム。1 作目から変わらずジャンクなニューウェーブという感じだが、メロディはちょっとポップになったかも。どの楽器も潰れまくってるけど、音がいちいちかっこいい。

https://www.youtube.com/watch?v=vykhXVCSmz0

# Bent Van Looy - Pyjama Days (2016)

素晴らしすぎた Jason Falkner の来日公演後、Jason がいくつかプロデュースを手掛けたアルバムがあるということで調べて知ったアーティスト。ベルギーのアーティストだが Jason と何回も会っているらしい。「High and Dry」他数曲は作曲も共同クレジットになっている他ギターからドラムまで(!)演奏を担当している。まさに Jason 節なアレンジが Bent さんのメロディを引き立てていて、くらげファンも飛びつかないわけにはいかないアルバム。前作も Jason プロデュースでまた最高。

https://www.youtube.com/watch?v=7kViTXXol_4

# Anne Soldaat - Anne Soldaat (2012)

同じく Jason プロデュースの Anne Soldaat さんはオランダ出身。最高のポップバンドDaryll-Ann のギタリストといった方が伝わる人もいる・・・のか? 1st と 2nd(今作)が Jason プロデュース、演奏ということで、また最高。こんなに密に連携を取って作品を作れるなんて、ほんと良い人なんだろうな。この XTC を経由したビートルズ感のあるアレンジ、ほんと最高。

https://www.youtube.com/watch?v=LPH0i9hyoq0

# Ariel Pink & R. Stevie Moore - Ku Klux Glam (2012)

で、この濃ゆい二人のコラボ作にもプロデュース&演奏で参加していたらしい。全然雰囲気違うじゃないかと思っていたけど、参加曲「Dutch Me」「Come My Way」「No Zipper」を聴くと一発で納得。てかこんなにわかりやすい曲この二人できたんだ、みたいな。ちなみに R. Stevie Moore と Jason は 2015 年にコラボアルバムを出しているので、なかなか相性は良かったらしい。そっちはちょっと霧がかってるけど ELO みたいなアレンジもあるパワーポップで結構おすすめ(Apple Music にはない)。

https://www.youtube.com/watch?v=_vrnyNx1bhU